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講談社やら集英社やらのライトノベル作家みみとミミの物書きブログ
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「悪いな。約束とはいえ、そこまででかい望みは聞けない」
「っ! どうしてよ!? 勝てるんでしょ!?」
「もちろんだ。そうでもなきゃあ――」
 俺の言葉は途中まで。

「――肩の壊れた捕手は、使えない」

 そこから先は、ひながたつぶやいた。
「……ま、わざわざ学校に呼ぶくらいだから知ってて当然か」
 かん、と俺はバットを軽く叩いた。
 島谷という超高校級捕手が、『使えない』と烙印を押された原因はそれ。
 ほんの三メートルすらバウンドさせずには投げ返せない肩は、それだけで『欠陥品』と呼ばれてもしかたのないものだった。
「だがな、この高校でレギュラーを取るくらいはわけないぞ」
「そう……なの……?」
「ああ、見ての通りのバットコントロールに長打力、加えてここの監督を大幅に上回る指導力に指揮能力。この学校の不振は、どーせ名前だけのお飾り監督のせいだから、俺が横から席を分捕っちまえばどうとでもなるって寸法よ!」
 かっかっか、と大笑い。
「ほう、ワシはそんなにどうしようもないのか」
「そうだなぁ、代打や代走に悩むくらいなら俺は真っ先に監督代えるね。そこらの小学生に」
「なら、貴様のすばらしい作戦指揮能力があれば、ワシが率いる男子部など楽勝なわけだな」
「あたぼーよ。簡単簡単……ん?」
 ……ワシ?
 そういえば、なんか後ろから声が聞こえてきてるような。しかも、ひなたのものとは思えないほど低い……。
 ぎぎぎ、と振り返ると

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