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講談社やら集英社やらのライトノベル作家みみとミミの物書きブログ
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2010年は猛暑でした。
気象庁はこの夏を30年に1度の異常気象と認定したほどのそれはもうひどい夏でした。
最高気温、連続真夏日、月平均気温などなど塗り替えた記録は両手両足をもってしても足りないほどです。

その2010年の流れを引き継いで2011年もひどい猛暑となりました。
6月半ばからすでにお日様はカンカン照りで、梅雨の気配すらなく真夏日を連続して記録。
当然のように7月初頭からダムはカラカラになり、全国各地で給水車が大増産。
それで台風のひとつも来ればよかったものを、異常なほどの高温に台風が日本をきれいによけていく事態。

飲み水に困るくらいだから水洗トイレもろくに動かず衛生面での問題が頻発し、ついには水泥棒まで現れる始末。
10個のダムが空っぽになってようやく政府も動き始め、海外からの『水輸入』を開始。
しかして、それで足りるかといえば――これがさっぱり。
出所のわからない『闇水』がオークションサイトに並べば天井なしに値段は上がり、そこでようやく買った水ですら濾過が不完全で食中毒を起こした人間が大勢病院に運び込まれました。

ことここにいたってみんな思い出します。
「日本は海に囲まれた国じゃないか」と。

海水をそのまま飲めば、多量に含まれる塩分によりむしろのどの渇きは強調されます。
でも、天日に当てて水分を蒸発させ、その水蒸気を水滴にすれば塩分のかなりがなくなるのです。

『水のため』人々は立ち上がります。
東京湾をはじめとして、全国17箇所で巨大な干拓事業が計画され多量の税金が惜しむことなく投じられました。

これまでのただの干拓とは異なり、目的は大量の海水から水を取り出すことです。
蒸留施設を簡素化し、可能な限り大量の水を得る必要がありました。
そこで用いられた方法が、前述のような単純な――巨大な屋根で覆い尽くし、そこから水滴を回収するというものだったのです。
税金で雇われた業者ばかりでなく、たくさんのボランティアが駆けつけました。
幸い、設備は非常にわかりやすいもの。
ほとんどの作業が、用意された金属板を張り合わせ、張り合わせ、張り合わせていくだけでした。


老若男女、近くの人も遠くの人も、みんながみんな、力を合わせます。
そこには――かつてあっただろう人と人とが信頼しあう美しい姿がよみがえっていました。


そして、1年はかかるだろうといわれていた巨大干拓事業は、当初の予定より大幅に早いわずか3ヶ月ほどで終了したのです。
8月の日照りにも、9月の台風スルー劇にも、10月に入ってなお続く残暑にも耐えての完成でした。

夏が終わって秋雨前線がすでにダムを満タンにしていたことなんて些細なことです。
ええ、些細なことです。些細なことですとも。
そう思わなくちゃやってられません。わーん。
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