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講談社やら集英社やらのライトノベル作家みみとミミの物書きブログ
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※これは最終話です。ネタバレを避けるため、若干の空白行があります。

初見の方は『妹に胸がない1』からお読みください。
(リンクしています)




















































836 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 19:54:42.17 ID:sXwqf6Nz0
妹「おねえちゃん」
兄「うん……」
妹「いやまあ、仕方ないと思うよ? おねえちゃん、自己認識が年頃の男の子だったわけだし」
兄「ううぅ……」
妹「にしてもまあ……どうしたもんだろうね」
兄「あうぅ……」


えっちぃ本を発掘した。

838 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 19:57:20.07 ID:sXwqf6Nz0

妹「ビニールどころか本屋の袋から出した形跡もなし。一読もしてないみたいだね」
兄「うん」
妹「不良ファッションをした阿呆が使う気もないくせにナイフを持ち歩くのと同じ?」
兄「……うん」
妹「じゃあまあ、捨てようか」
兄「えっ?」

妹「……何か不満が?」
839 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 19:59:58.68 ID:sXwqf6Nz0

兄「一度も読んでないのに捨てるなんてそんな……もったいない……」
妹「おねえちゃんおねえちゃん、なんか論点間違ってる。著しく間違ってる」
兄「でも……」
妹「いやその、あのね、おねえちゃん。これは悲しき男性諸氏がソロ活動を行って紙資源を無駄遣いするためにあるものなの。わかる?」
兄「そ、そうなの?」
妹「そうなの。だから、私たちが持ってても特に装備効果は得られないの。防御力増えないの」
840 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:02:08.56 ID:sXwqf6Nz0

妹「だから、はい。これでしばって玄関に――って、何をしてますか、おねえちゃん?」
兄「え? ゆ、ゆるかった……? えいっ!」
妹「きゅえー!」
兄「ええと……ここから股を通して背中に……」
妹「おねえちゃん、ストップ! 激しくストップ! 何かものすごく間違えてる!」
兄「えっ?」
842 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:06:17.55 ID:sXwqf6Nz0

妹「『縛り方百選』……また、ずいぶんマニアックなものを買ってたんだね、おねえちゃん……」
兄「は、恥ずかしくて、目の前にあったものをタイトルも見ないで手にとってたから……」
妹「いや、これをレジに持って行く方がずいぶんと恥ずかしいよ」
兄「そうなの?」
妹「紛れようもなく」
兄「そうなんだぁ……もっと常識を勉強しなきゃ!」
妹「……間違ってないような間違ってるような」
843 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:09:08.59 ID:sXwqf6Nz0

兄「わー……」
妹「……」
兄「わー、わー、わぁー……」
妹「おねえちゃんってさ」
兄「ひゃっ!? い、いたの?」
妹「大掃除のときにアルバムを開いちゃうタイプでしょ」
兄「そ、そうかも……」
妹「はい、そっちの本も渡す。私がしばるから、おねえちゃんが玄関まで運んで」
兄「はーい」
844 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:11:59.21 ID:sXwqf6Nz0

妹「……遅い」

妹「おねえちゃーん、遅いよー……って誰?」
兄「あ、幸。えっとね、このひとは消防署の方から来たひとで、消火器の点検と販売を――」
妹「もしもし、詐欺業者がうちに来てます。すぐとっ捕まえて」
兄「あ、もうお帰りですか? じゃあ、ちょっと待っていてください。今、印鑑とお財布を――」
妹「出さなくていいから」
兄「え?」
847 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:19:29.00 ID:sXwqf6Nz0

妹「おねえちゃんはね、もっと警戒心を持つべきだと思う」
兄「そうなの?」
妹「別に、おにぃだったときみたいにしろとはいわないけれど、今のおねえちゃんは警戒心が足りなすぎる!」
兄「ごめんなさい……」
妹「あー……んと、わかってくれればいい、よ」
兄「おわびに、幸の背中流してあげる♪」
妹「えっ? どこからそんな話が?」
兄「もうそろそろお風呂も沸いてると思うから」
妹「ええっ!? いつの間にお湯を!?」
兄「はい、バスタオルとお着替え」
妹「え、え、え、ええええええっ!?」
850 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:23:53.46 ID:sXwqf6Nz0

妹「なぜ私は昼間っからおねえちゃんとせまっくるしいお風呂にふたりして入っているのでしょうか。人生に疑問が尽きません……」
兄「?」
妹「いや、「何のこと?」って感じに小首を傾げられても可愛いとしか。可愛いとしか」
兄「さあ、幸。おねえちゃんの前に座って隙だらけの背中を見せなさーい♪」
妹「刺す気かっ!?」
855 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:29:21.69 ID:sXwqf6Nz0

兄「幸の背中はおっきいねー」
妹「そういわれて喜ぶ妹はたぶん少数派ですから」
兄「幸の背中はちっちゃいねー」
妹「そういわれてもなかなか喜びにくいですね」
兄「幸の背中は……ステルス性だねー」
妹「人類の枠を超越した覚えはありません」
858 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:34:27.76 ID:sXwqf6Nz0

妹「ふぅ……」
兄「どうかしたの?」
妹「いえその……なんだかんだで、ずいぶん『おにぃ』に依存してたんだなぁ、と思っただけです」
兄「そうなの?」
妹「ツッコみはおにぃの役割だったはずです!」
兄「え?」
妹「どうして私が毎日毎日ツッコみに!?」
兄「え、え、え?」
妹「腹立たしいのでおねえちゃんの背中を洗う振りをして後ろからその巨大なる球体を全力でもみます!」
兄「な、なんでやん?」
妹「努力は認めます」
859 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:36:49.98 ID:sXwqf6Nz0

兄「ねぇ、幸」
妹「なんですか、おねえちゃん?」
兄「うーん……」
妹「?」
兄「もっと、こう――ふらんすに行かない?」
妹「……フランク?」
兄「そう、それ!」
妹「……固いですか、私?」
兄「かなり」
861 ミミ to I eva 聴音器官 ◆8VM5xLK5jw 2008/07/04(金) 20:40:41.81 ID:sXwqf6Nz0

兄「頼りないお姉ちゃんかもしれないけれど、がんばるから。幸に、『おにぃ』よりも頼りにしてもらえるように努力するから」
妹「……」
兄「ダメ……かな?」
妹「ううん。私も――『おねぇ』のこと頼れるようにならないと、いけないなって思っただけ!」
兄「うん♪」
妹「よぅし、スキンシップの一環と偽ってその巨大なる球体を――」
兄「幸、戻ってる戻ってる」
妹「おねぇ覚悟ぉおおおお!」
兄「きゃあ、きゃあ、きゃあ」
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